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ITエンジニアの第一歩!テストとは?

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テストとは?

テストとは、システムの不具合(欠陥、瑕疵、バグ)を無くす為に行われる、動作確認のことです。
テスト自体をつまらないと思う人が多いですが、テストは非常に大事な部分になります。テストの段階で不具合が無くせないと、本番運用時に顧客データの破損やシステム障害を招き、莫大な損失を被ることになります。

テストの種類

テストは一般的に、「単体テスト、結合テスト、総合テスト、受け入れテスト」に分かれています。
「単体テスト→結合テスト→総合テスト→受け入れテスト」の順番にテストを行います。

テスト名テスト内容
単体テスト(UT)機能(モジュール)毎のテスト。機能に対して全ての動作パターンを確認する。主に実装のミスを発見することができる。
結合テスト(IT)2つ以上の機能が連携する部分のテスト。主に詳細設計や実装のミスを発見することができる。
総合テスト(ST)システム全体をユースケースに合わせたシナリオで確認するテスト。主に基本設計ミスの発見やシステム耐久度を確認することができる。
受け入れテスト(UAT)システム発注者が要望通りのシステムであるかを確認するテスト。

※案件やチームによっては、定義が異なることもあるので要注意。

テストシナリオ

全てのテストで共通して、テストシナリオテストケースと呼ばれるものがあります。
テストを行う手順を表記してあり、そのテストの観点や判定基準を見ます。判定基準を満たしていれば成功、満たしていなければ失敗になり、失敗の場合は不具合として報告する必要があります。

<テストシナリオ例>

No手順1手順2手順3
1○○システムのログイン画面にアクセスする。 以下の入力を行う。
・「ID」に10文字入力する
・「パスワード」に3文字入力する
「ログイン」ボタンを押下する。
観点判定基準
「パスワード」が8文字以上の文字数チェックになっていること。・「パスワード」の下部に以下メッセージが表示されること。
「8文字以上で入力してください。」
・「ID」の入力欄にエラーが表示されないこと。

このテストシナリオの場合、手順1から手順3まで実施後、判定基準に記載されている内容の通りか確認する。手順通りに実施後、判定基準を満たすか満たさないかまで確認します。

エビデンス

テスト実施の際は、エビデンス(証拠)を残す必要があります。エビデンスが無ければテストを実施したことになりません。エビデンスとは、「手順通りに実施したこと」、「判定基準に沿っていること」または「判定基準に沿っていないこと」を記録します。

エビデンスの残し方は、スクリーンショット(画面キャプチャ)やログなどがあるが、例のような画面上のテストでは、主にスクリーンショットを使用してエビデンスを残します。
スクリーンショットの撮り方は以下記事を参照してください。

<エビデンス例>

・ログインボタン押下前

・ログインボタン押下後

スクリーンショットを撮った後は、エクセルに貼り付けたり、フォルダに画像として保存したり、案件やチームによって異なります。テスト実施前に、エビデンスの残し方を把握しておくと、スムーズに作業を進めれます。

結果記入

1つのシナリオを実施後、結果を記入します。テスト実施者は、基本的に「結果、実施者、実施日」を記入します。
また、以下の様に「対応者、対応日」といった項目が存在する場合は、不具合が修正された際に、修正者が記入します。
※備考は特筆事項があった場合のみ記入する。

結果実施者実施日対応者対応日備考
×山田2月26日

不具合管理表の記入

テスト実施した結果、不具合が発見された場合は、不具合管理表に記入して報告します。
不具合管理表には以下の様な項目があります。

項目名記載内容記載例
No不具合の管理番号1
記入日不具合を発見した日2月26日
記入者テスト実施者山田
内容不具合の内容「ユーザ追加」画面の項目「名」の文字数制限のエラーメッセージが表示されず登録される。
期待値不具合の無い場合のテスト結果がどのようになるか「名」のテキストボックスに31文字入力して「登録」ボタンを押下した際、
「30文字以内で入力してください」とエラーメッセージが表示され、登録されない。
手順不具合を発見した際の操作手順1. 管理画面にログインする
2. 「ユーザ」リンクをクリックする。
3. 「ユーザ追加」画面へ遷移する。
4. 「名」のテキストボックスに31文字入力する
5. 「登録」ボタンを押下する。
影響範囲システムにおける影響範囲ユーザ追加画面
テスト項目テスト名や番号単体テストユーザ追加シート No.10
備考特記事項

※不具合管理表は、「瑕疵対応表」や「バグ管理表」などと呼ばれることもあります。
記入事項やフォーマットは、案件やチームによって異なる為、不明点は確認してください。

まとめ

テストの一連の流れとテストについて説明しました。
ITエンジニアになりたては、誰でもテストから業務を行います。
まずは、テストシナリオをもらえたらテスト実施できる様になりましょう。

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