プログラミング言語

【Java入門③】演算子 ~初心者でも安心!基礎から学べるプログラミング講座~

プログラミング言語

※前回の講座がまだの人はこちらから
【Java入門②】変数 ~初心者でも安心!基礎から学べるプログラミング講座~

演算子とは

演算子の考え方

演算子とは、算数で足し算や引き算をする時に使っていた記号(+,−等)のことを表します。プログラミングでは、この様な計算を行う記号を算術演算子と言います。

演算子の種類

演算子には種類があります。以下の演算子は皆さんが算数で使ったことがあると思います。

足し算
引き算
×掛け算
÷割り算

プログラミングでも同様の計算が出来る算術演算子が存在します。
しかし、一部の演算子は書き方が異なるので注意が必要です。

足し算、文字の結合
引き算
* 掛け算
/ 割り算
% 余り

プログラミングで使われる算術演算子は、主にこの5つです。掛け算や割り算の書き方が違うことに加え、余りを計算する演算子があります。
これは、割り算をした時の余りを求めてくれる演算子になります。

演算子の使い方

算術演算子

まずは、先ほどプログラミングの演算子として紹介した5つの演算子を使います。

public class Operator {
    public static void main(String[] args) {
        int n = 27;
        int m = 9;

        //足し算
        int sum = 27 + 9;
        System.out.println( sum );

        //引き算
        int difference = n - 9;
        System.out.println( difference );

        //掛け算
        int product = 27 * m;
        System.out.println( product );

        //割り算
        int quotient = n / m;
        System.out.println( quotient );

        //余り
        System.out.println( n % n );
    }
}

各演算子を用いて、27と9の計算を行なっています。

<実行結果>

計算に関しては数値同士、変数と数値、変数同士でも計算ができます。
「変数と数値」「変数同士」の計算では、変数の中に入っている数値を使って計算しているため、変数の中に何が入っているかを考えながらプログラムを書いてください。
また、余りを求めた部分の様に、計算結果を変数に入れずに、直接表示させることもできます。

代入演算子

算術演算子の他に代入演算子という演算子があります。

+=足し算して代入
-=引き算して代入
*=掛け算して代入
/=割り算して代入
%=余りを計算して代入

「足し算して代入」と言われてもイメージしづらいかもしれません。
以下のコードを考えてみてください。最終的にnumに入っている数値は何でしょう?

int num = 3;
num = num + 4;

numを宣言した段階で3が入っています。
二行目は「numへ(num + 4)を代入する」という意味になります。
これは、「numへ4足す」ことと同意になります。

実際に代入演算子を書いてみます。

public class Operator {
    public static void main(String[] args) {
        int sum = 27;
        sum += 9;
        
        System.out.println( sum );
    }
}

この時 sum の値は 27 なので、sum + 9の値は 36 です。それを sum に上書きするので sum の値が 36 に更新され最終的に sum は 36 になります。

<実行結果>

インクリメント、デクリメント

変数に値を「1足す1引く」という処理が行える演算子があります。
それぞれ「インクリメントデクリメント」と言います。

インクリメント ++
デクリメント

変数の後ろに各演算子を記載することで、変数内の値を「1足す1引く」ことをしてくれます。

public class Operator {
    public static void main(String[] args) {
        int incre = 0;
        incre++;
        
        int decre = 0;
        decre--;
        
        System.out.println( incre );
        System.out.println( decre );
    }
}

この時incredecreは、それぞれ「1」「-1」となります。

<実行結果>

文字列の結合

演算子を使った計算を紹介してきましたが、演算子を使えば文字列を結合させることができます。
例えば、自己紹介の文を表示させようとします。名前と年齢を変数に入れて、変数の値を変えることで、人によって表示させる内容を変化させます。

public class Operator {
    public static void main(String[] args) {
        String name = "太郎";
        int age = 17;
        
        System.out.println("初めまして、なまえは" + name + "です。" + age + "歳です。");
    }
}

この様に、変数以外の部分を文字列として書き、変数と結合させることで、nameとageの中身を変えるだけで、表示を変えることができます。
この時は、「初めまして、なまえは太郎です。17歳です。」と表示されます。

<実行結果>

まとめ

変数の演算子について説明しました。
算数とは違った書き方や、プログラミング独自の使い方があるので、混乱しない様に注意してください。
演算子は、計算以外の場面でも多様するので、不安が残らない様に反復してください。

次回講座:条件分岐
【Java入門④】条件分岐 ~初心者でも安心!基礎から学べるプログラミング講座~

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