※前回の講座がまだの人はこちら
【PHP入門②】変数 ~初心者でも安心!基礎から学べるプログラミング講座~
演算子とは?
プログラムは論理的に作業をするので、計算が必要になります。計算の命令をする場合は、計算式も書かなければいけません。計算式を書くときに必要な記号が演算子と呼ばれるものです。
※ピンと来てない方へ
足し算や引き算の記号(+,−)のことです。
算術演算子
算術演算子とは、算数の計算を行える記号のことです。プログラム上で、足し算や引き算ができると思ってもらえると良いです。
算術演算子 | 機能 |
---|---|
+ | 加算(足し算) |
− | 減算(引き算) |
× | 乗算(掛け算) |
÷ | 除算(割り算) |
演算子の書き方
プログラミングでも算数と大して変わりはありません。
$num = 3 + 2;
ここでは「3+2」を計算しています。
その計算結果を「$num」に代入しているということになります。
最終的に、$numには5が入ります。
他の演算子も同様に扱いますが、一部書き方が異なる演算子があります。
掛け算は「*」、割り算は「/」で書きます。
算術演算子 | 機能 |
---|---|
+ | 加算(足し算) |
− | 減算(引き算) |
* | 乗算(掛け算) |
/ | 除算(割り算) |
% | 剰余算(余り) |
算数と違う点は、「%」を使って、余りを求めることができます。
$num = 11 % 3;
ここでは、11を3で割った時の余りが$numに入ります。
「11割る3」は「3余り2」なので
$numには余りの「2」が入ります。
変数同士の計算
計算は変数同士でも出来ます。
$a = 7; $b = 3; $num = $a - $b;
変数が増えて戸惑うかもしれませんが、数値が変数に変わっただけです。
$aには7、$bには3が入っているので
$num = 7 - 3;
「7引く3」と同様のコードになります。
結果として、$numには「4」が入ります。
代入演算子
プログラミングの計算では以下のパターンもあります。
$num = 4; $num = $num + 2;
「$num = $num + 2;」が見慣れない形で混乱するかもしれません。
同じ変数が使われていますが、今までの計算と大差はありません。
「左辺の”$num“に右辺の”$num + 2“を代入している」ということです。
今までと同様に右辺からみます。
“$num + 2“は、$numが4なので、”6″になります。
その”6″を”$num“に代入するということです。
つまり、このプログラムは「$numに2を足す」というプログラムと言えます。
代入演算子の書き方
$num = $num + 5;
これは先程の考えだと、「$numに5を足す」というプログラムです。
実はこのプログラムには省略形が存在します。
$num += 5;
これも「$numに5を足す」プログラムです。
この”+=”の様に算術演算子とイコールを合わせたものを代入演算子と言います。
プログラムを短くできるので非常に便利です。
“+=”があるので、もちろん他の代入演算子も存在します。
代入演算子 | 機能 |
---|---|
+= | 左辺の変数に左辺の値と右辺の値を加算して代入 |
−= | 左辺の変数に左辺の値と右辺の値を減算して代入 |
*= | 左辺の変数に左辺の値と右辺の値を乗算して代入 |
/= | 左辺の変数に左辺の値と右辺の値を除算して代入 |
%= | 左辺の変数に左辺の値と右辺の値を除算し、余りを代入 |
インクリメント・デクリメント
次の様な、「1だけ足す」「1だけ引く」という式は、更に省略することが出来ます。
$num += 1; $num -= 1;
$numに1だけ足したい・引きたい場合は、以下の様に書きます。
$num++; $num--;
それぞれインクリメント、デクリメントと言います。
・インクリメント:値を1増やす
・デクリメント:値を1減らす
$num = 3; $num++;
この場合、$numは4になります。
文字列結合
演算子は、数値の計算だけではなく、文字列を結合する時にも使います。
$lastName = "山田"; $firstName = "太郎";
この様に、二つの変数があった場合、$lastNameと$firstNameを繋げて
“山田太郎”にしたい時があると思います。
$fullName = $lastName . $firstName; echo $fullName;
この様に”.”を使うことで、文字列の結合が可能になります。
$fullNameには”山田太郎”が入ります。
変数と変数の間に”.”を入れることで、何個でも結合することが可能で
文字列と数値を結合することも可能です。
<?php $fruits = "りんご"; $num = 3; $fruits_num = $fruits . "は" . $num . "個です。"; echo $fruits_num;
「りんごは3個です。」という文字列が表示されます。
まとめ
演算子を使うことで、データの計算や文字列の結合が可能になります。
開発で計算なんてするの?と思うかもしれませんが、演算子を理解していないと、本格的なプログラミングは出来ません。
演算子の中でも、以下の演算子は頻繁に使うので、覚えることをオススメします。
機能 | 書き方 |
---|---|
加算 | + |
加算して代入 | += |
インクリメント | ++ |
デクリメント | – – |
文字列結合 | . |